イラン西部および北西部にはクルド系、テュルク系、ロル族など多民族が暮らしています。そしてそれぞれが違った音楽、舞踊、文化、方言、民族衣装、食、伝統を持っています。
「ブリリアント・ペルシア・ツアー」では、テヘラン、シーラーズ、エスファハーン、カーシャーン、ハマダーン、ケルマンシャー、タカーブ、タブリーズ、キャリバール、アルダビール、マースーレ、ガズヴィーン、アラムートを訪れます。
このツアーは春と夏がベストシーズンです。
Day 1: テヘラン到着、観光
テヘランエマーム・ホメイニ国際空港到着後、Pars Tourist Agencyのロゴカードを持ったスタッフと合流します。 (詳細情報)
スタッフがホテルへと送迎します。テヘランでの午前ツアーが始まるまで、ホテルでお休みください。
テヘランは近代的なメガロポリスであり、紀元前から現代まで貴重なコレクションを収めたユニークな博物館が数あります。
まずはじめにイラン考古学博物館にご案内します。人類の発展をすばらしい歴史的な遺跡物より感じることができます。
考古学博物館見学後、伝統的なペルシャ料理レストランで昼食をとります。様々なペルシャ料理とデザートをお試し頂けます。ペルシャ料理の深い味わいをご堪能ください。
昼食後、宝石博物館を見学します。初代パフラヴィー王即位のために用意された王冠、パフラヴィー・クラウンと”光の海”という名で知られる巨大なピンクダイヤモンドをご覧いただけます。
その後、絨毯博物館にてペルシャ絨毯の歴史が詰まった名品のコレクションをご覧いただきます。イラン各地の有名産地より100以上の手織り絨毯が集められています。
※ 観光内容はお客様のテヘラン到着時刻、ツアーガイドの采配、博物館の休館日等により変更となる場合があります。ご了承ください。
Day 2: テヘラン観光、シーラーズへ国内線フライト
午前中、サアダーバード宮殿博物館を訪れます。敷地が1,100,000平方メートルあり、18の宮殿があります。そのうちの2つを見学します。この宮殿はパフラヴィー王家によって建てられ、私たちになかなか治まることのない感銘を与えてくれます。
テヘラン最後の観光場所はアーブギーネ博物館です。紀元前からの陶磁器やガラスの数々をご覧いただけます。
その後ホテルをチェックアウトし、ペルシャ料理のランチとなります。
ランチ後、国内線用空港からシーラーズへと飛びます。
シーラーズ到着後、空港からホテルへ向かう途中でシャー・チェラーグ廟を訪れます。イランで最も美しい寺院のひとつであり、内壁と天井ドームの鏡のモザイク張りは圧巻です。
Day 3: シーラーズ観光
シーラーズは、アケメネス朝が起きた地であり、2,000年以上ペルシャ文化の中心地でした。またバラ、サヨナキドリ、庭園、詩などでも知られています。
早朝、ザンド朝時代の首都であったシーラーズのハイライトを巡ります。キャリム・ハーン城塞、マスジェデ・ヴァキール、バーザーレ・ヴァキール、サラーイェ・メフル、マスジェデ・ナスィーロル・モルクにご案内します。
その後ペルシャ料理のランチとなります。
このゴージャスな都市は有名な詩人ハーフェズとサアディーを輩出した地であり、6,000年前からの様々な時代の歴史的建造物があります。ハーフェズは偉大な詩人のひとりであり、彼の詩は私たちに特別な感情を与えてくれます。彼の墓は平和に満ちあふれていて、様々な花が咲く美しい庭園となっています。サアディーは詩人であり哲学者であり神秘主義者でもありました。また旅行事業の父としても知られています。7世紀前彼は様々な国や都市を旅しました。そして旅先での体験をふたつの著書『グリスターン(薔薇園)』と『ブースターン(果樹園)』に詩歌や散文詩として残しました。このふたつの本からはたくさんのインスピレーションと情報を得ることができます。彼の墓の前で私たちは偉大な詩歌に敬意をはらうでしょう。
Day 4: フィールーザーバード観光
フィールーザーバードはシーラーズの南にある歴史のある都市のひとつです。ドフタル城砦とアンダシール宮殿があります。
ドフタル城砦は、別名「乙女の城」で知られており、アンダシール1世によって建てられました。
その後、アンダシール宮殿を訪れます。
Day 5: エスファハーンへ車で移動(ペルセポリス、ネクロポリス経由)
世界遺産ペルセポリスに向かいます。紀元前518年にダレイオス1世が建築に着手し、ペルセポリスはアケメネス朝の首都となりました。宮殿の半分は建築、残りの半分は自然をそのまま活かしており、メソポタミア文明をモデルとした印象的な遺跡群です。
次にネクロポリスにご案内します。バハマット山の向かい、北へ車で10分のところにアケメネス朝の王墓が並んでいます。ここではササン朝の王シャープル1世と捕虜となった東ローマ帝国皇帝ヴァレリアヌスの高さ7mに及ぶレリーフも見物です。
Day 6: エスファハーン観光
エスファハーン1日観光では、4つの世界遺産、エマーム広場、マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー、マスジェデ・エマーム、アーリー・ガープー宮殿の他、チェヘル・ソトゥーン庭園博物館、ハシュト・ベヘシュト宮殿をまわります。またバーザールでのお買い物もお楽しみいただけます。
Day 7: エスファハーン観光
世界遺産マスジェデ・ジャーメはエスファハーンで最も古い寺院で、数世紀のイスラム建築の進化を目の辺りにすることができます。この寺院はイスラム建築の集大成であると言えます。
その後、ヴァーンク教会、メナーレ・ジョンバーン、橋巡りと続きます。
夜は各々の時間をお過ごしください。
Day 8: カーシャーンへ車で移動(アブヤーネ経由)
ユネスコにも登録されているアブヤーネ村へ向かいます。キャルキャス山の麓にある村の人々の昔ながらの生活を伺い見ることができます。
その後、カーシャーンにある伝統的な住宅、絨毯商人だったタバータバーイー家の邸宅とカーシャーンの商人ボルージェルディー家の邸宅を見学します。どちらも19世紀前半に建てられたものです。その他ガイドが選んだガージャール朝時代の建築物をいくつか訪れます。
Day 9: ハマダーンへ車で移動、観光
ハマダーン州はイラン中西部に位置しており、9月から5月までの長い期間厳しい冬の季節が続きます。その一方で夏の間はすばらしい気温に恵まれます。この州はレーズンの名産地でありペルシャ絨毯売上高はケルマーン州に次ぎ2位となっています。
まずエステルおよびモルデカイ廟を見学します。街の中心にあり、アケメネス朝ペルシアのクセルクセス1世のユダヤ人王妃エステルと彼女の叔父モルデカイの墓です。イランで最も重要なユダヤ人の聖地となっており、多くの巡礼者が訪れます。
次にギャンジュ・ナーメを訪れます。この碑文はアケメネス朝ペルシャのダレイオス一世やクセルクセス1世の時代のものです。
Day 10: ハマダーン観光
今日は、Avicenna廟、Hegmatane考古学パレス、Gonbad-e Alavian廟を周り、詩人バーバー・ターヘル廟を訪れます。バーバー・ターヘルは初期のペルシャ文学の崇敬された詩人です。
その後、アリー・サドル洞に向かいます。世界で最も巨大な水の洞窟で毎年何百人もの旅行者を魅了しています。この洞窟はハマダーン、テヘラン、ゴムの大都市の間に位地しているためイラン人旅行者の人気観光地です。ペダルボートでの洞窟ツアーも行っています。
Day 11: ケルマンシャーへ車で移動、観光
西へ189km、ケルマンシャーへ車で移動します。
ケルマーンシャーは温暖で山岳気候です。Kangavarと呼ばれる古い町でAnahita Templeを訪れます。Anahitaは古代ペルシャの豊穣の母神であり水の守護者です。
次に、昔のキャラヴァーンのルートを世界遺産ピーソトゥーンに向かいます。ここにはアケメネス朝ダレイオス1世の勝利の様子が描かれたレリーフと碑文があります。
近くの村SahnehでTanboorの世界的プレーヤーであったOstad Khalil Alinejadの墓を訪れた後、ケルマーンシャーではササン朝時代のレリーフ、ターゲ・ボスターンを訪れます。ササン朝の王の栄光ある歴史を描いたレリーフです。
Day 12: タカーブへ車で移動(サナンダジ、Oranamat経由)
タカーブへ向かって移動します。
途中サナンダジで止まります。サナンダジはコルデスターン州の州都です。サナンダジの経済は主に絨毯や獣皮製品の生産、米の粉砕、砂糖の精製、木材の加工、綿の織物、金属家財や食卓用金物などで回っています。
サナンダジでは、オールド・バザールとハジャール・カトゥーン・モスクを訪れます。ハジャール・カトゥーン・モスクは100年以上前にHaj Sheikh Shokrollahによって建てられました。
その後Oranamat Takht村で再び止まります。Oranamat Takht村はコルデスターンの田舎で、すばらしいパノラマビューを見渡せます。深い谷間にはSirvan川が流れ、イラクまで続いています。胡桃、柘榴、イチジク、クワの実が取れます。
『Acquaintance of Peer Shahriar』の著者であるPeer Shahriar Uramiの廟は巡礼地のひとつです。Peer Shahriarはイスラム教到来以前はゾロアスター教の天人でした。Oramanat Takht村の住人はシャーフィイー学派のイスラム教スンニ派です。
時間があれば、Oihangモスク、Abdollahiモスク、Loskeh Hijij廟を訪れます。
タカーブの北東に有名な歴史的神殿群タフテ・ソレイマーンがあります。タフテ・ソレイマーンはタカーブにおける最も古いゾロアスター教神殿のひとつです。
Day 13: タブリーズへ車で移動(キャンドヴァーン経由)
タブリーズの南西62kmにあるキャンドヴァーン村を訪れます。
建築術の観点から見てこの村はとても興味深く、定住時期もイスラム教普及以前まで遡ります。洞窟のように岩をくくり抜いた住居に人々は暮らしています。この土地のミネラルウォーターは病気の治療用に使われています。この周辺には他にもいくつかの特徴的な建築様式の村があります。
Day 14: タブリーズ観光
アゼルバイジャンはイランで最も文化的で勇敢なアゼルー人の故郷です。アゼルー人の文化、言語、音楽、舞踊、文学の奥深さと豊かさに感銘を受けることでしょう。
タブリーズでは、ゴレスターン公園、世界遺産のバーザール、マスジェデ・キャブード、サルキス教会を見て回ります。
Day 15: キャリバールへ車で移動(ジョルファー経由)
キャリバールへ向かう途中、イランの最も重要な国境のひとつであるジョルファーをおとずれます。
ジョルファーは独自の豊かな文化を持ったアルメニア人キリスト教徒の牙城です。古代の教会を見学します。
世界遺産、聖ステファノス修道院(Maghartavank)はジョルファーから北西15kmにあるアルメニア修道院です。イランとアゼルバイジャンの国境のアラス川河畔の深い渓谷にあり9世紀に建てられましたが、数回起きた地震のため、サファヴィー朝時代に再建されました。
ジョルファーでは素晴しい滝も見ることができます。
Day 16: キャリバール観光、アルダビールへ車で移動
今日はArasbaran森林保護地域とBabak Khorramdinの要塞であるBazz Galasiがあるキャリバールを訪れます。海抜3200mのところにあり、景色が素晴しいです。
Babak Khorramdinは政治宗教運動の革命的な指導者のひとりで、アッバース朝に対して地元の自由運動のため戦いました。この反乱はイラン西部と中央にも広がり、20年以上続きました。
その後、アルダビールへ移動します。
Day 17: アルダビール観光
アルダビールはサバラーン山(イラン山脈の花嫁)の裾に位置し、歴史的な美しい都市です。サヴァーヴィー朝がここに居を構えました。
世界遺産シェイフ・サフィーオッディーン廟を訪れます。この歴史的構造物は、シェイフ・サフィー廟とシャー・エスマーイール廟、チーニー・ハーネ(陶器の館)、モスク、ジャンナト・サラー(楽園の家)、ハーンガーフ(ダルウィーシュの家)、チェラーグ・ハーネ(ランプの家)、シャヒード・ハーネ(殉教者の家)、チェッレ・ハーネ(四十日の家、四句節に献身者が自らを打つ場)から構成されています。シェイフ・サフィー廟には「アッラー・アッラー」と呼ばれる八角形の内装のドームがあります。
Day 18: マースーレへ車で移動、観光
今日はマースーレ村へ移動します。
マースーレ村の建物は岩の上に相互に建っています。中庭と屋根はどちらも歩行エリアとして使われています。マースーレではイランで唯一自動車での進入を禁じていますが、細い道とたくさんの階段があるこの村では、どちらにしろ物理的に自動車での進入はできません。マースーレのほとんどの建物の外壁には黄土が塗られています。霧の中でより視界確保できるようにです。
Day 19: ガズヴィーンへ車で移動、アンザリー沼地観光
今日はアンザリー沼地を訪れます。世界で最も美しく大きい沼地です。静けさの中、スイレンなどの美しい花々とめずらしい鳥たちを観察することができます。
ガズヴィーン到着後、ホテルへ向かいます。
Day 20: テヘランへ車で移動(アラムート経由)
アラムートを訪れます。ガズヴィーンの近くにアラムート城があります。この要塞は1256年12月15日にモンゴル帝国のフレグ・ハンによって破壊されました。
その後テヘランに向かい、一夜過ごします。
Day 21: イラン出国
テヘラン国際空港よりイラン出国となります。
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