毎月第一月曜日にGoater Borderより出発
パキスタンとの他の国境からイランに入国した場合は、その地点からこのツアーを催行することも可能です。
イランを効率的に廻りたいと思っている旅行者の方のために、PTAはイラン横断のプランを考えました。毎月第一月曜日にチャーバハールを出発します。ビザ用Invitation letter、移動費、ツアーガイド込みで1490ユーロです。ホテルは別途になりますが、お客様ご自身でお好みのホテルをお選び頂けます。
※ 観光内容はお客様の到着時刻、ツアーガイドの采配、博物館の休館日等により変更となる場合があります。ご了承ください。
Day 1: Goaterに到着、チャーバハールへ移動、観光
イラン南部、パキスタン国境付近、そしてオマーン湾とインド洋の間に、美しいチャーバハール港があります。
チャーバハールはイラン政府公認の自由貿易・工業地区です。そのためこの地域は国際貿易においての重要性が増しています。
チャーバハールにはきれいな海岸があり、季節によっては30メートルの波が訪れます。また「火星の山」として有名な美しい山や希少な動植物も観察することができます。
Darya bozorgはこの地方で最も美しい海岸のひとつで、高い波がすばらしい景観を作り出しています。また、パサバンダルはイランの南東にある港で、泥火山が有名です。
Day 2: チャーバハール観光
チャーバハールの夏は湿度の高く、冬は温暖です。夏のモンスーンと冬の西からの風がこの土地にまばらな雨をもたらします。モンスーンの季節には、インド亜大陸からの季節風がチャーバハールの夏の気温をぐっと下げ、冬はイランでもっとも暖かい地域となります。
本日は各々の時間をお楽しみください。
Day 3: バンダレ・アッバースへ車で移動(ミナーブ経由)
バンダレ・アッバースに向けて移動します。
途中、ミナーブに立ち寄ります。
ミナーブは漁業と農業が有名で、エビやデーツ、ヤシの実、マンゴーなどが採れます。
週に一度、”Panjshambe Bazaar”と呼ばれる木曜バザールがあり、ホルモズガーン州各地から人が集まります。
バンダレ・アッバースはイランの主要港のひとつで、自然と歴史のアトラクションがあります。この美しい港の他に、Genoと呼ばれる医療用スパがあります。マルコ・ポーロも彼の皮膚病を癒すため、このスパを利用したと言われています。
その他にもバンダレ・アッバースにはオランダ占領時代に建てられたコラーフ・ファランギー・エマーレット、伝統的なゲレ・ダーリー浴場、その他温泉施設などアトラクションが豊富です。
Day 4: ゲシュム島観光
ゲシュム島はホルモズガーン州のエコツーリズム観光地のひとつで、イランで唯一知られているジオパークです。この島は自然と歴史のアトラクションにより年間たくさんの観光客で賑わいます。ハーラー・ユネスコ生態保護区、Kharbas洞窟、タートルズ・コースト、Chahkouh渓谷、ポルトガル人が築いた城塞、イギリス人墓地や、ミナーブ木曜バザール、七色の土のホルモズ島、銀色の砂浜のラールク島、そしてヘンギャム島などがあります。
本日はお客様のご希望に合わせて、ゲシュム島とモルモズ島か、ミナーブ木曜バザールを観光します。
Day 5: シーラーズへ車で移動(ダーラーブ経由)
バンダレ・アッバースからシーラーズへ向けて車で316km移動します。
途中、ファールス州のダーラーブへ立ち寄ります。
言い伝えでは、この町はダレイオスによって創設され、それ故に名がダーラーブ・ゲルド(ダレイオスの要塞)となったと言われています。付近には様々な遺跡が残っています。
Kalah i Dal-aまたはダレイオス要塞はその中でも重要な遺跡のひとつです。また他にも巨大なレリーフが残っており、260年にササン朝のシャープール一世がローマ帝国の皇帝ウァレリアヌスに勝利したことを表しています。
Day 6: シーラーズ観光
シーラーズは、アケメネス朝が起きた地であり、2,000年以上ペルシャ文化の中心地でした。またバラ、サヨナキドリ、庭園、詩などでも知られています。
早朝、ザンド朝時代の首都であったシーラーズのハイライトを巡ります。キャリム・ハーン城塞、マスジェデ・ヴァキール、バーザーレ・ヴァキール、サラーイェ・メフル、マスジェデ・ナスィーロル・モルクにご案内します。
その後ペルシャ料理のランチとなります。
このゴージャスな都市は有名な詩人ハーフェズとサアディーを輩出した地であり、6,000年前からの様々な時代の歴史的建造物があります。ハーフェズは偉大な詩人のひとりであり、彼の詩は私たちに特別な感情を与えてくれます。彼の墓は平和に満ちあふれていて、様々な花が咲く美しい庭園となっています。サアディーは詩人であり哲学者であり神秘主義者でもありました。また旅行事業の父としても知られています。7世紀前彼は様々な国や都市を旅しました。そして旅先での体験をふたつの著書『グリスターン(薔薇園)』と『ブースターン(果樹園)』に詩歌や散文詩として残しました。このふたつの本からはたくさんのインスピレーションと情報を得ることができます。彼の墓の前で私たちは偉大な詩歌に敬意をはらうでしょう。
夕方、アリー・エブネ・ハムゼ聖廟、ジャハーン・ナマ庭園、デルゴーシャ庭園、カジョーイェ・ケルマニ廟にご案内いたします。
夜はシーラーズの北にあるレストランで夕食をとります。
Day 7: ペルセポリス、ネクロポリス観光
世界遺産ペルセポリスに向かいます。紀元前518年にダレイオス1世が建築に着手し、ペルセポリスはアケメネス朝の首都となりました。宮殿の半分は建築、残りの半分は自然をそのまま活かしており、メソポタミア文明をモデルとした印象的な遺跡群です。
次にネクロポリスにご案内します。バハマット山の向かい、北へ車で10分のところにアケメネス朝の王墓が並んでいます。ここではササン朝の王シャープル1世と捕虜となった東ローマ帝国皇帝ヴァレリアヌスの高さ7mに及ぶレリーフも見物です。
Day 8: ゼイノディンへ車で移動(バサルガダエ、アバルクー経由)
ゼイノディンへ向かう途中、世界遺産パサルガダエを訪れます。キュロス大王はアケメネス朝(紀元前500年)の初代国王で、その墓は歴史的に最も古い墓のひとつです。広大な肥沃の土地に佇むすばらしい建築様式は見ものです。
次に訪れるアバルクーでは、砂漠の建築様式を見ることができます。また4500年以上そこに立っている杉の木は大変印象的です。
その後、ゼイノディンの砂漠の真ん中にあるサファーヴィー朝時代の隊商宿を訪れます。元の状態に修復され2005年と2006年にUNESCOより2つの賞を受けました。
Day 9: ヤズド観光
Mehrizはヤズドの30km南に位置する都市です。Mehrizは中心となる地区と5つの村で構成されています。歴史家によるとMehrizの名の由来はササン朝の王であったAnoushirvanの愛娘Mehrnegarであるという説があります。
Mehrizで最も重要な場所はサーヤズドです。サーヤズドにはササン朝時代の城があり、戦争時は避難所として使われていました。もうひとつの見所はセルジューク朝からサファヴィー朝時代の隊商宿です。またサーヤズドはイラン国内でも有数のザクロの名産地です。
サーヤズド訪問後、ヤズドへと向かいます。
Day 10: ヤズド観光
世界で最も古い日干しレンガの都市ヤズドは、4000m級のシール・クーフ山脈とハラーネグ山地の谷間にあり2つの広大な砂漠キャヴィール砂漠とルート砂漠に囲まれています。
ヤズドでは、沈黙の塔、ゾロアスター教の寺院であるアーテシュキャデを訪れます。
Day 11: エスファハーンへ車で移動
エスファハーンへ向けて車で300km移動します。
途中経由する都市Nainには80もの天然の貯水池があります。またペルシャ・イスラム建築において最も古く重要な寺院のひとつにも訪れます。
時間があれば、エスファハーンの橋巡りをします。
Day 12: エスファハーン観光
エスファハーン1日観光では、4つの世界遺産、エマーム広場、マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー、マスジェデ・エマーム、アーリー・ガープー宮殿の他、チェヘル・ソトゥーン庭園博物館、ハシュト・ベヘシュト宮殿をまわります。またバーザールでのお買い物もお楽しみいただけます。
Day 13: テヘランへ車で移動(カーシャーン、アブヤーネ経由)
テヘランへ向かう途中、ユネスコにも登録されているアブヤーネ村を訪れます。キャルキャス山の麓にある村の人々の昔ながらの生活を伺い見ることができます。
次にカーシャーンにある伝統的な住宅、絨毯商人だったタバータバーイー家の邸宅とカーシャーンの商人ボルージェルディー家の邸宅を見学します。どちらも19世紀前半に建てられたものです。その他ガイドが選んだガージャール朝時代の建築物をいくつか訪れます。
Day 14: テヘラン観光
テヘランは近代的なメガロポリスであり、紀元前から現代まで貴重なコレクションを収めたユニークな博物館が数あります。
まずはじめにイラン考古学博物館にご案内します。人類の発展をすばらしい歴史的な遺跡物より感じることができます。
考古学博物館見学後、伝統的なペルシャ料理レストランで昼食をとります。様々なペルシャ料理とデザートをお試し頂けます。ペルシャ料理の深い味わいをご堪能ください。
昼食後、宝石博物館を見学します。初代パフラヴィー王即位のために用意された王冠、パフラヴィー・クラウンと”光の海”という名で知られる巨大なピンクダイヤモンドをご覧いただけます。
その後、絨毯博物館にてペルシャ絨毯の歴史が詰まった名品のコレクションをご覧いただきます。イラン各地の有名産地より100以上の手織り絨毯が集められています。
Day 15: テヘラン観光、午後ガズヴィーンへ車で移動
午前中、サアダーバード宮殿博物館を訪れます。敷地が1,100,000平方メートルあり、18の宮殿があります。そのうちの2つを見学します。この宮殿はパフラヴィー王家によって建てられ、私たちになかなか治まることのない感銘を与えてくれます。
テヘラン最後の観光場所はアーブギーネ博物館です。紀元前からの陶磁器やガラスの数々をご覧いただけます。
その後ホテルをチェックアウトし、ペルシャ料理のランチとなります。
ランチ後、ガズヴィーンへ向けて車で194km移動します。
Day 16: ガズヴィーン観光、午後マースーレへ車で移動
ガズヴィーンは250年にシャプール2世によって建設されました。ガズヴィーンには約9000年前に遡る考古学的遺跡が所在し、
ガズヴィーンの考古学的発見で、少なくとも9000年前に近郊農業が行われていたことが明らかになりました。ガズヴィーンには現在もいくつかの発掘調査が行われています。また、都市の中心にはメイムーン・ガルエがあり、サーサーン朝の遺跡のひとつです。
オプショナルツアー:午後6時よりソルターニェへ向けて車で110km移動し、ゴンパテ・ソルターニェを見学します。
その後、ガズヴィーンへ戻り、午後にマースーレ村へ移動します。
Day 17: アンザリー沼地、マースーレ観光
今日はアンザリー沼地を訪れます。世界で最も美しく大きい沼地です。静けさの中、スイレンなどの美しい花々とめずらしい鳥たちを観察することができます。
その後マースーレ村へ移動します。
マースーレ村の建物は岩の上に相互に建っています。中庭と屋根はどちらも歩行エリアとして使われています。マースーレではイランで唯一自動車での進入を禁じていますが、細い道とたくさんの階段があるこの村では、どちらにしろ物理的に自動車での進入はできません。マースーレのほとんどの建物の外壁には黄土が塗られています。霧の中でより視界確保できるようにです。
Day 18: アルダビールへ車で移動
アルダビールへ向かう途中、Heiran Straitに立ち寄ります。イランで最も美しい景観を目の辺りにすることができます。
アルダビールはサバラーン山(イラン山脈の花嫁)の裾に位置し、歴史的な美しい都市です。サヴァーヴィー朝がここに居を構えました。
Day 19: アルダビール観光
世界遺産シェイフ・サフィーオッディーン廟を訪れます。この歴史的構造物は、シェイフ・サフィー廟とシャー・エスマーイール廟、チーニー・ハーネ(陶器の館)、モスク、ジャンナト・サラー(楽園の家)、ハーンガーフ(ダルウィーシュの家)、チェラーグ・ハーネ(ランプの家)、シャヒード・ハーネ(殉教者の家)、チェッレ・ハーネ(四十日の家、四句節に献身者が自らを打つ場)から構成されています。シェイフ・サフィー廟には「アッラー・アッラー」と呼ばれる八角形の内装のドームがあります。
Day 20: ジョルファーへ車で移動(キャリバール経由)
アルダビールからキャリバールまで車で226km移動します。
キャリバールにはArasbaran森林保護地域とBabak Khorramdinの要塞であるBazz Galasiがあります。海抜3200mのところにあり、景色が素晴しいです。
Babak Khorramdinは政治宗教運動の革命的な指導者のひとりで、アッバース朝に対して地元の自由運動のため戦いました。この反乱はイラン西部と中央にも広がり、20年以上続きました。
午後、キャリバールからジョルファーまで車で261km移動します。
Day 21: ジョルファー観光、午後タブリーズへ車で移動
ジョルファーは独自の豊かな文化を持ったアルメニア人キリスト教徒の牙城です。古代の教会を見学します。
世界遺産、聖ステファノス修道院(Maghartavank)はジョルファーから北西15kmにあるアルメニア修道院です。イランとアゼルバイジャンの国境のアラス川河畔の深い渓谷にあり9世紀に建てられましたが、数回起きた地震のため、サファヴィー朝時代に再建されました。
ジョルファーでは素晴しい滝も見ることができます。
その後、タブリーズへ向けて車で150km移動します。
Day 22: タブリーズ観光
アゼルバイジャンはイランで最も文化的で勇敢なアゼルー人の故郷です。アゼルー人の文化、言語、音楽、舞踊、文学の奥深さと豊かさに感銘を受けることでしょう。
タブリーズでは、ゴレスターン公園、世界遺産のバーザール、マスジェデ・キャブード、サルキス教会を見て回ります。
Day 23: タブリーズ観光
タブリーズの南西62kmにあるキャンドヴァーン村を訪れます。
建築術の観点から見てこの村はとても興味深く、定住時期もイスラム教普及以前まで遡ります。洞窟のように岩をくくり抜いた住居に人々は暮らしています。この土地のミネラルウォーターは病気の治療用に使われています。この周辺には他にもいくつかの特徴的な建築様式の村があります。
Day 24: バザルガンへ移動、イラン出国
バザルガン国境よりイラン出国となります。
ツアー価格:1490ユーロ
ツアーに含まれるもの: